京都府宇治市にある三室戸寺(みむろとじ)に
行ってきました。
奈良時代(770年代)光仁天皇の勅命によって
創建されました。
室町末期に織田信長によって焼き討ちにされますが
江戸末期に再興されました。
西国観音霊場10番の札所で、本山修験宗の別格本山です。
三室戸寺は、お花のお寺と言われる四季の花々が美しい
お寺です。
中でも紫陽花が有名です。
年中、何かしらのお花が咲き誇っています。
こちらは、紫陽花園で、6月1日から7月5日頃まで開園です。
もう、紫陽花も少なくなっていて見られませんでした。
宇賀神様
今回参拝したかった目的は、こちらの宇賀神様です。
優しい笑顔に癒されます。
三室戸寺の宇賀神様は、頭は翁・体は蛇で
蓮の上に鎮座しています。
お賽銭を入れ宇賀神様を撫でると、
招福、健康長寿、金運のご利益があるそうです。
福徳兎
宇治は、神の使いのウサギが守り神をこの地に案内したことから
ウサギの道(兎道・うじ)と呼ばれるようになりました。
そのため、宇治にはウサギに縁のある場所が多いそうです。
福徳兎さんは、お願い事を叶えてくれると言われています。
お祈りの作法は、お願い事をして福徳兎さんの前にある
2つの丸い穴の中にある卵を立てます。
立てることができると、お願い事が叶うそうです。
宝勝牛
昔、宇治の里に貧しい百姓夫婦がおり子牛を手に
入れますが、大変病弱な子牛でした。
百姓はこの子牛を毎月、三室戸寺の観音詣でに
連れて行き境内の草を食べさせていました。
ある日、急に子牛が苦しみだし口から丸いものを
吐き出しました。
その丸いものを洗うと、それは「牛玉・ごおう」
でした。牛玉を吐き出してからは牛はどんどん
元気になり、闘牛へ出場するまでになりました。
そして優勝し、その賞金を元手に牛の仲介をし、
里一番のお金持ちになりました。
その後、百姓は仏門に入り京都の仏師に牛の像を
作らせ、牛の像の体内に「牛玉」をおさめ
三室戸寺へ奉納したそうです。
宝勝牛さんのお参りの作法は、口の中にある石の玉を
撫でると、勝運のご利益を授けてくれるそうです。
蓮の花
6月から8月上旬にかけて蓮の花が見頃を迎え珍種の花から大賀蓮まで、約250鉢の蓮が
本堂前を彩ります。
蓮は極楽に咲く花といわれ、泥の中から
清らかな花を咲かせる姿は、仏教では迷いや
煩悩に染まらず悟りを得る象徴として
大切にされています。
紫陽花の季節が終わり、今回訪れた時は「蓮の花」が
たくさんありました。
まだ咲き誇ってはいなくて、つぼみの方が多かったので
これから8月にかけて、ちょうどいいのでは
ないでしょうか。