二階堂カオ・ブログ

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奈良県・明日香村の岡寺でコロナ退散のお札「鍾馗さん」を授与していただく。

 


今年、家族が厄年にあたる為、厄払いで有名なお寺、 奈良県高市郡明日香村にある岡寺へ参拝しました。

 

岡寺へ参拝した理由は少し前にテレビ番組で、「鍾馗さん」のお札が頂けると紹介されていたからです。

 

昨年、疫病退散のお札で「アマビエさん」が話題になりましたが、こちらの岡寺では「鍾馗さん」(しょうきさん)が疫病退散のお札として紹介されていまいした。

 

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アマビエさん

 

岡寺へは近鉄電車・橿原神宮前駅からバスで岡寺前終点で降車し徒歩約10分です。

すごく長閑な良い場所で、駐車場も有りますので車で行かれる方が良いかと思います。

 

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岡寺

 

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こちらが「鍾馗さん」です。

 

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岡寺はどんなお寺? 

岡寺は奈良県明日香村の東にある岡山の中腹に位置しています。岡寺の創建は寺伝によると、およそ1300年前に天智天皇の勅願によって義淵僧正(ぎえんそうじょう)が建立されました。

昔は日本の首都、飛鳥京の中心地・飛鳥板蓋宮(大化の改新が起こった場所)現在は明日香村役場の東に位置しています。

 

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本堂には、奈良時代の制作にかかる巨大な如意輪観音座像が本尊として祀られています。如意輪観音として古いお姿の遺例としても重要視されており、土でできた仏像としては、日本最大の仏様で、日本三大仏にもあげられており、重要文化財に指定されています。

 

 

義淵僧正(ぎえんそうじょう)とは、どんな人物か?

昔、大和大国高市郡に子供のいない夫婦がおり、何とか子供を授かりたいと毎日、観音様にお祈りをしていました。するとある日、家の前に捨て子が置かれており、その子を家の中に連れて入ると、とても良い香りが家中に漂った、といわれています。夫婦は観音様が授けてくれた子だと思い、大事に育てました。

その噂を聞いた天智天皇がその子を引き取り息子の草壁皇子の宮であった嶋宮(7世紀から8世紀中葉頃まで飛鳥に所在した宮)で一緒に育てました。その子が義淵だといわれています。後に、その嶋宮が義淵に与えられ岡寺が建立されたといわれています。

 

鍾馗さんとは、どんな人物か?

 

鍾馗さんとは?

諸説あるそうですが、中国・唐の時代に実在した人物であると伝わっています。

 

なぜ鍾馗さんが疫病退散のお札に?

唐の六代皇帝玄宗が瘧(おこり・マラリア)にかかり床に伏せた時に 高熱のなかで夢を見ます。宮廷内で小鬼が悪戯をしてまわり宗玄を苦しめますが、どこからともなく現れた大鬼によって小鬼は難なく退治されてしまいます。

 

玄宗は大鬼に正体を尋ねると「自分は鍾馗という。過去に官吏になるために試験を受けたが落第し、そのことを恥じ宮中で命を落としてしまったが、高祖工程(唐の初代皇帝)によって自分を手厚く葬ってくれたので、その恩に報いるためにやって来た。」と答えます。そして目を覚ました玄宗は病が治っていることに気づきます。

 

鍾馗が玄宗皇帝の夢に現れ病が治ったことから鍾馗図は悪疫除けとして祀られるようになり、端午の節句の厄除けとして、また近畿地方では魔除けとして鍾馗像を屋根に祀ったりし、「悪除け」「厄除け」「魔除け」として日本に伝わっています。

 

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屋根の上の鍾馗さん

 

なぜ岡寺で鍾馗さんのお札が授与されるの?

岡寺ではこの「鍾馗の版木」が江戸時代より残されており、病が流行った時などに授与されていたそうです。コロナの流行を受けて早期無事終息を祈念しこの版木を使い悪疫除け祈祷札を復活されたそうです。

授与されたお札は、家の玄関先の固定された所に表札のように貼るか、仏壇や神棚があればそちらに収めるか部屋の北側か西側の柱や棚に祀るのがいいそうです。

 

「鍾馗さん」のお札をどこで授与して頂けるのか?

どこでお札が頂けるのかキョロキョロしながら進み、本堂でお参りをしました。

 

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本堂

右の方に進むと納経所があり、御朱印を頂きました。

 

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納経所

そして、御朱印を書いて頂いた女性に「鍾馗さんのお札はどこで頂けますか?」と尋ねると、封筒に入ったお札を差し出していただきました。

こちらから声を掛けないと頂けないのかも知れません。

 

こちらが「鍾馗さん」のお札です。

 

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 岡寺の別名は、龍蓋寺?

昔々、明日香村の岡というところに一匹の暴れん坊の龍がいて村人たちを困らせていました。雨のいらない時に急に大雨を降らせたり、田畑に種を撒いて芽が出ると、地面を這いまわって芽を枯らせたり。

村人は義淵僧正に相談し、義淵僧正は村人に龍の入れるほどの小さな池を造らせ、お経を唱え龍を呼び寄せた。龍は「よい寝床を造ってもらった」と喜び、池の中に入ったそうです。義淵僧正は、法力で龍を池の中に封じ込め石で蓋をしたそうです。そこで、この池を龍蓋池と呼び、のちにこの地に建てられた寺を龍蓋寺といわれたそうです。

 

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龍蓋池です。(石で蓋がされていました。)

 

奥に進んで行くと、

 

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奥の院があります。

 

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稲荷明神社

 

 

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石窟 弥勒菩薩

 

明かりが灯った石窟の中に、弥勒菩薩様が鎮座されています。